小学2年生

小学2年生の親の不安と疲れ|悩みながらがんばっているのは、あなただけではありません

2年生の親になって、思っていたより疲れる。1年生のころより手は離れたはずなのに、宿題や九九や、学校のことで、別の大変さが出てきた——そんな日のための記事です。
わが子のために調べた国の調査の数字と、いろいろな家庭の場面と、書いている私の本音から、「みんな悩みながら過ごしている」ということを集めてみました。

このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国や研究所などが公開している調査や資料(出典はページの下にあります)をもとにしています。つらい気持ちが続くときは、ひとりで抱えずに、学校の先生や、お住まいの市区町村の「こども家庭センター」、ページの後半にある相談先にご相談ください。


今日も、おつかれさまです

朝は時間との勝負で送り出して、仕事や家事の合間に「今日の宿題は何だったかな」と考える。
夕方、帰ってきた子どもの音読を聞きながら晩ごはんの支度。漢字ノートの丸つけをしながら、明日の持ち物を言い聞かせる。
参観日では、ほかの子のしっかりした姿が目に入って、「うちは大丈夫かな」と、帰り道に少し落ち込む。
夜、寝顔を見ながら「今日、宿題で強く言いすぎたな」と反省する。そんな日もあるのではないでしょうか。

「もう2年生」という言葉は、子どもにも親にも、少しずつ重くなっていきます。
この記事は、うまくやるための記事ではなく、少し肩の力をぬいてもらうための記事です。


数字で見ると、悩むのは「ふつうのこと」

「こんなに悩んでいるのは、うちくらいかも」と感じたときのために、調査の数字をいくつか置いておきます。

親の7割前後が、悩みや不安を感じています

文部科学省が委託して行った調査(2020年・0〜18歳の子をもつ父母3,421人)では、子育ての悩みや不安を「いつも感じる」「たまに感じる」と答えた人は、母親で76.4%、父親で61.8%でした。

悩みや不安があると答えた人に、その中身を聞くと、こんなものがあげられていました(いくつでも選べる形)。

  • しつけの仕方が分からない 父親44.6%・母親37.9%
  • 子どもの生活習慣の乱れ 父親40.2%・母親44.7%
  • 子どもの健康や発達について 父親38.1%・母親38.6%
  • 子育てをする上で経済的に厳しい 父親34.7%・母親31.4%
  • 子育てに十分な時間がとれない 父親33.0%・母親20.8%
  • 子どもの気持ちが分からない 父親29.2%・母親29.7%

「時間がとれない」は、父親のほうが12.2ポイント高く出ていました。共働きの家庭については、調査の分析でも「時間的な余裕がないため、子育てに十分な時間を取れないと感じている」と整理されています。2年生の宿題や音読に「ちゃんとつき合えていない」と感じているなら、それは時間のなさの悩みそのもので、あなたの責任不足ではありません。

悩みと、よろこびは、一緒にある

悩みが多いことは、子育てがうまくいっていない証拠ではありません。
毎日あせって、迷って、夜に反省して。それでも子どもの成長した姿を見ると「まあ、明日もやるか」と思える。その両方が、子育ての本当の姿なのだと思います。

悩んでいるのは、それだけ子どものことを考えているから、とも言えそうです。


いろいろな家庭の、それぞれの悩み方

どの家庭の形にも、その形ならではの悩みがあるようです。ここからは、「たとえば」の話です。

  • たとえば、共働きの家庭。 夕方は、学童のお迎えから晩ごはん、宿題、お風呂までが短い時間にぎゅっとつまってしまう。音読を聞く時間もままならない。そんな家庭もあるかもしれません。
  • たとえば、ひとり親の家庭。 参観日も、面談も、宿題の丸つけも、つい一人で抱えこんでしまう。そんな家庭もあるかもしれません。調査でも、ひとり親と子どもの世帯では、悩みや不安を感じる割合が高く出ていました。
  • たとえば、家で過ごす時間が長い親。 ずっとそばで見ているからこそ、漢字の雑さや九九のつまずきが気になって、口を出しすぎたかなと夜に反省する。「時間があっていいね」と言われて、しんどいと言いにくい。そんなこともあるかもしれません。
  • たとえば、きょうだいが多い家庭。 下の子のお世話で手がいっぱいで、2年生の子の話をゆっくり聞けない。上の子の2年生のころとくらべてしまう。そんな家庭もあるかもしれません。
  • たとえば、祖父母と同居している家庭。 助けてもらえる心強さがある一方で、宿題の見方や習いごとの考え方がちがって板ばさみになる。そんな家庭もあるかもしれません。
  • たとえば、転勤で引っこしてきた家庭。 学校にも地域にも、まだ知り合いが少なくて、相談できる相手が近くにいない。そんな家庭もあるかもしれません。
  • たとえば、平日はほとんど子どもと話せないお父さん・お母さん。 週末になって、勉強の進み具合も友だちのことも、よく分からないまま向き合って迷う。そんなこともあるかもしれません。

形はちがっても、どの家庭も、それぞれの事情の中で迷いながら、毎日をやりくりしているのだと思います。


書いている私のこと

このページを書いている私の家も、共働きです。毎日つきっきりで子どもに教える時間は、なかなか取れません。
教え方も、夫婦で迷うことがあります。自分が子どものころに習ったやり方と、いまの学校のやり方がちがうこともあります。

そこで、わが子のために学習の歌を作り始めました。九九の歌も、その1つです。動画は、親が手をはなせないときの心強い味方です。子どもがその歌を口ずさんでいたとき、楽しいから覚えている、勉強の入り口はそれでいいのかもしれない、と思えました。いまも、親がそばで教えられないすきま時間を思い浮かべながら、歌を作っています。

えらそうなことは、とても言えません。ただ、私自身は「子どもは、親が思うよりずっと、自分の力で育っていく」と思っています。だから、親が全部を背負って、思いつめなくてもいい。この記事も、半分は自分に言い聞かせながら書いています。


自分を責めそうになったときに

宿題は、親の成績ではありません

宿題のできは、子どものその日の様子そのもので、親の評価ではありません。つきっきりで見られない日があっても、それで遅れが決まるわけではありません。分からない所が残ったら、それは学校の先生への大事な情報です(「関わり方と学びの指針」の記事にも書きました)。

くらべる相手は、去年のわが子

字が上手な子、九九が速い子、習いごとをいくつもしている子。参観日や懇談会では、どうしても目に入ってしまいますよね。くらべてしまうのは自然なことで、そんな自分を責めなくていいと思います。
気づいたときに、「1年生のころのこの子」と「いまのこの子」をくらべてみる。それくらいで、十分なのかもしれません。

言いすぎた日は、やり直せばいい

宿題の最中に、つい大きな声を出してしまった日。あとから「ごめんね、さっきは言いすぎた」と伝えるだけでも、親子の空気は少しやわらぎます。
完璧な親でいることより、やり直せる親でいることのほうが、ずっと続けやすいのではないでしょうか。


手をぬいてよい所

手をぬくのは、子どもを大事にしていないからではありません。楽をしても、いいんです。
親が無理をしすぎると、気持ちも体ももたなくなってしまいます。すり減ってしまってからでは、元にもどるのにも時間がかかると思います。だから、くたびれきる前に、早めに手をぬく、休む、頼る。それも大事な子育てのやりくりです。
どこをぬくかは家庭によってちがいますが、たとえばこんなところです。

  • 晩ごはん: お惣菜や冷凍食品の日も、外で食べる日も、あっていいと思います
  • 宿題の見守り: 全部つきっきりでなくて大丈夫です。「始めるまで」だけ寄り添う日があっていい
  • 音読や丸つけ: 忙しい日は、短く、簡単に。それでも「見ているよ」という印にはなります
  • 学校行事や役員のお仕事: できる範囲で、が基本です。全部引き受けなくても、学校は回ります
  • すきま時間: 親がそばで教えられない時間は、歌や動画を流しておく、という使い方もあります

いちばん大事なのは、子どもが「おうちに帰ると、ほっとする」ことだと思います。それは、完璧な親でなくてもつくれます。


「できたこと」の数え方

できていないことは自然と目に入るのに、できたことは見落としがちです。ときどき、意識して数えてみるのはどうでしょう。

子どもの「できた」
寝る前に、ひとつだけ思い出してみる。「九九の7の段が言えた」「自分で宿題を始めた」「1年生に優しくできた」。小さなことで十分です。

親の「できた」
親の分も数えていいと思います。「今日も送り出せた」「音読を聞けた」「5分だけ話を聞けた」。それも、ちゃんとした一日分です。

ときどき、ふり返る
1年生のころのノートと、いまのノートを見くらべてみる。初めての九九のテストと、いまの様子を並べてみる。毎日の中では気づかない変化が、見えることがあります。


しんどさが続くときは

「楽していい」「思いつめなくていい」は、気持ちの持ち方の話です。それとは別に、眠れない日が続く、何をしても楽しく感じられない、子どもにきつく当たってしまう日が続く——そんなサインがあるときは、がまんしすぎずに、早めにだれかに話してみてください。

さきほどの調査では、子育てで心のよりどころになっている人として、母親は「配偶者」61.2%、「自分の父母」59.6%、「友人・知人」47.1%をあげていました。いっぽうで「特にいない」と答えた人も、母親で8.1%、父親で11.2%いました。
身近に話せる人がいないのは、めずらしいことではありません。そんなときのための窓口があります。

  • お住まいの市区町村の「こども家庭センター」: 子育て中の家庭の相談を受ける、市区町村の窓口です。2026年4月の時点で、85.9%の市区町村に置かれています。まだ置かれていない市区町村では、子育ての担当の窓口に問い合わせてみてください
  • 学校の先生・スクールカウンセラー: 子どもの様子で気になることがあれば、まず学校にも相談できます
  • 親子のための相談LINE(こども家庭庁): LINEで子育てや親子関係の悩みを相談できます。名前を出さず、ニックネームでも相談できます。受付時間は地域によってちがいます
  • 児童相談所 相談専用ダイヤル 0120-189-783(こども家庭庁・無料): 子育ての悩みなど。住んでいる地域の児童相談所につながります。一部のIP電話からはつながりません
  • こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(厚生労働省): 親自身が、気持ちがつらいときに。かけた地域の公的な相談窓口につながります。受付時間は地域によってちがい、通話料がかかります。050で始まるIP電話からはつながりません(その場合は、公式ページにある各都道府県・政令指定都市の窓口の番号へ)

ほかの相談先は「相談先と使える制度」の記事にまとめています。


おわりに

この記事を読んでくださったあなたも、きっと今日まで、迷いながらやってきた一人だと思います。
悩むのは、ちゃんと向き合っているから。うまくいかない日があっても、それで親失格になるわけではありません。

だから親は、楽できるところは楽をして、つかれたら早めに休んで、頼って。そのくらいで、ちょうどいいのだと思います。
大変だけど、2年生の毎日を、一緒に楽しんでいけたらいいなと思います。子どもが自分の力で育っていく姿を、少し力を抜いて見守れる日が増えますように。


このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国や研究所などが公開している調査や資料(下の「出典」)をもとにしています。つらい気持ちが続くときや、お子さんのことで気になることがあるときは、学校の先生や、お住まいの市区町村の「こども家庭センター」などの窓口、上にある相談先にご相談ください。

番号や受付時間は変わることがあります。かける前に公式ページでご確認ください。

出典

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