小学1年生

小学1年生の生活と安全|ねむり・朝ごはん・登下校・スマホやゲームとのつき合い方

早起き、朝ごはん、「行ってきます」、そして帰り道。1年生の毎日を回すだけで、おうちの方はもうひと仕事ですよね。
わが子の毎日のために調べた、国などの資料にある目安と、いろいろな家庭の「たとえば」を、おすそわけのつもりでひとつのページにまとめました。

このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国や学校などが公開している資料をもとにしています(出典はページのいちばん下にあります)。ねむりや体調、登下校の安全のことで気になることがあるときは、かかりつけの小児科や学校の先生に相談してください。


毎日の「当たり前」を回すだけで、すごいことです

夜は「もう寝る時間だよ」を何回も言って、朝は「起きて」「食べて」「帽子は?」。見送ったと思ったら、もう帰り道の心配。
ふつうの一日のようでいて、1年生の親の毎日には、小さな声かけがぎっしりつまっていますよね。

生活のことで悩んでいるのは、あなただけではありません。文部科学省の委託調査(0〜18歳の子をもつ父母に聞いたもの)では、子育ての悩みや不安の中身でいちばん多かったのが「子どもの生活習慣の乱れ」で、42.9%でした。いちばん下の子が7〜9歳の親にしぼっても、43.4%の人があげています。

生活のリズムは、どの家庭でも「なかなか思いどおりにいかない」ものなのだと思います。
それでも、毎日くり返すうちに、その子なりのリズムが少しずつできていくのだと思います。だから、全部をきっちりそろえようと思いつめなくて大丈夫です。
このページは、できていないことを数えるためのものではありません。「目安はこのくらい。でも家ごとにちがっていい」を知るためのページです。


ねむり|小学生は「9〜12時間」が目安。ただし、子どもによってちがいます

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間を参考に睡眠時間をとることがすすめられています。
同じガイドには、体の状態は一人ひとりちがうので、年齢で一律に区切らず、その子に合わせることが大切だ、という注意も書かれています。9時間より短い日が1日あっただけで決めつけず、様子を見ながらでいいのかもしれません。

ちなみに、国の追跡調査(厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」。2010年生まれの子が小学1年生だった2017年に聞いたもの)では、登校日に午前7時前に起きる子が86.2%、午後9時台に寝る子が61.1%でした。多くの家庭が、だいたいこのあたりの時間で回しているようです。

とはいえ、家の事情はいろいろです。

  • たとえば、共働きで帰りが遅く、夕ごはんがどうしても遅めになる家庭もあるかもしれません
  • たとえば、きょうだいが多くて、上の子と同じ部屋で寝るので、なかなか寝つけないという家庭もあるかもしれません
  • たとえば、祖父母と同居していて、テレビを消す時間が家族の中でそろわない、という家庭もあるかもしれません

ガイドでは、朝は太陽の光を浴びる、朝ごはんを食べる、昼は体を動かす、夜ふかしを習慣にしない、といったことがすすめられています。
全部をそろえるのは難しくても、「朝はカーテンを開ける」だけ、「寝る前の流れ(お風呂→歯みがき→絵本)を決める」だけ、と一つから始める方法もあります。

朝どうしても起きられない、夜なかなか眠れない、睡眠が短い日が続く、といったことが気になるときは、かかりつけの小児科や、学校の先生に相談してみてください。


朝ごはん|立派なメニューでなくても

国の食育の計画(第4次食育推進基本計画)では、「朝ごはんを食べない子どもの割合」を0%にすることが目標になっています。
ただ、令和6年度の調査では、朝ごはんを「あまり食べていない」「まったく食べていない」と答えた子が6.3%いました。これは小学6年生に聞いた数字で、1年生の数字ではありません。
数字はどうあれ、毎朝きちんとそろえるのは、どの家でも簡単ではないですよね。

  • たとえば、朝早く家を出る共働きの家庭では、親が先に出て、朝ごはんは子どもと祖父母で、という形もあるかもしれません
  • たとえば、ひとり親で朝の手がひとつしかなく、自分の準備と子どもの準備を同時に回している家庭もあるかもしれません

おにぎり1つ、バナナ1本、パンとミルク。毎朝ちゃんとした食卓でなくても、「何か口に入れて出かける」ができていれば、それも立派な朝ごはんだと私は思っています。手をぬける所は、ぬいてしまっていい。朝から親がくたびれないことも、毎日を続けるためには大事なことだと思います。

朝の支度そのものに悩んでいる方は、「よくある悩み」の記事の「朝の支度」の所にもまとめています。

ついでに、歯のこと

1年生のころは、いちばん奥に「6歳臼歯」とよばれる大人の歯が生えてくる時期です(一般的に5〜6歳ごろから)。乳歯が抜けずに奥にそっと生えてくるので、親も子も気づきにくい歯です。
生えたばかりの大人の歯はむし歯になりやすいとされているので、寝る前の歯みがきのとき、ときどき奥までのぞいてみると安心です。体の育ちのことは「成長の目安」の記事でくわしく書いています。


登下校の交通安全|1・2年生は、いちばん気をつけたい時期

ここまで「ゆるくていい」と書いてきましたが、交通の安全だけは別にして考えています。親の気持ちは軽くていい。でも、見守ることは手をぬかずに、です。
少しだけ、数字の話をさせてください。不安にさせたいのではなく、「いつ・どこで」を知っておくと、見守るポイントがしぼれるからです。

警察庁の分析では、人口あたりで見ると、歩いているときに交通事故にあう人は7歳がいちばん多く、6〜9歳が特に多くなっています(平成27年〜令和元年の集計)。
また、歩いているときに大きな交通事故にあった小学生(平成29年〜令和3年の5年間で2,522人)のうち、1年生が24.9%、2年生が24.7%で、1・2年生で約半分でした。

分析からは、こんなことも分かっています。

  • 時間帯は、平日の16時〜17時台がいちばん多く、14時〜15時台も多い(下校の時間帯)
  • 月では6月がいちばん多い
  • 道路をわたっているときが7割をこえる。子どもの側でいちばん多いのは飛び出し

6月は、入学して少したち、ひとりで歩くことにも慣れてきたころかもしれません。

学校の先生向けの解説には、低学年の子は、学校や近所の場所を「点と点」でとらえていて、地図のような広がりとしてはまだつかみにくい、と書かれています。道を覚えたように見えても、子どもの見え方は、おとなとは少しちがうのかもしれません。

学校でも、生活科の中で、通学路や、安全を守ってくれる人のことを学び、安全に登下校することを大事にしています。家では、こんなことができそうです。

  • 休みの日に一度、通学路を子どもと歩いて、「ここで止まるんだね」「ここは車が多いね」と、子どもに言ってもらう
  • 道路をわたる所では、親も一緒に止まって、右と左を見るところを見せる
  • 帰ってから遊びに出かける時間(夕方)も、同じように気にかけておく

一緒に歩く時間のとり方も、家の事情によってさまざまです。

  • たとえば、転勤で引っ越してきたばかりで、親もまだ道にくわしくない家庭なら、学校から配られる通学路の地図を見ながら、一緒に「探検」してみる形もあるかもしれません
  • たとえば、共働きで平日に付きそえない家庭なら、休日に1回、あるいは祖父母に一緒に歩いてもらう、という形もあるかもしれません

ひとりで帰る・家で待つ

学童に行く子も、家に帰る子も、習いごとに行く子もいて、1年生の放課後の形は本当にさまざまです(調査の数字は「小1の壁」の記事にまとめています)。

ひとりで帰る日がある家庭では、たとえば、こんな約束を決めておく方法があります。

  • 帰ったら、決まった方法で「ただいま」を知らせる
  • 鍵をどこにしまうか、なくしたらどうするかを決めておく
  • 困ったときに寄れる場所(近所の家、学童、祖父母の家など)を、通学路を歩きながら一緒に確かめておく

「何年生になったら、ひとりで大丈夫」という線は、子どもの性格や家のまわりの様子によってちがうので、迷うのは自然なことです。学校や地域から届くお知らせも、判断の手がかりになります。
学童や放課後の過ごし方、仕事との両立のことは、「小1の壁」の記事でくわしく書いています。


スマホ・タブレット・ゲームとのつき合い方

「うちは使わせすぎかな」と思ったことがある方は、多いのではないでしょうか。こども家庭庁の調査(令和7年度・速報)を見ると、少しほっとするかもしれません。

  • インターネットを使っている子(保護者の回答)は、6歳で79.9%、7歳で88.6%
  • 使っている子の平日1日あたりの平均時間は、6歳で129.2分(約2時間9分)、7歳で145.7分(約2時間26分)
  • 0〜9歳の子の使い道は、動画を見る 93.4%、ゲーム 61.4%、勉強・習いごと 34.0%
  • 0〜9歳の子の保護者で、家でルールを決めているのは79.5%

※ 速報なので、確定版で数字が少し変わることがあります。

0〜9歳でスマホを使う子の保護者の96.8%が、何かの方法で見守っていて、多かったのは「目の前(画面が見える所)で使わせる」58.6%、「使ってよい時間や場所を決める」57.0%でした。
動画もゲームも、もう「使わせるか、使わせないか」より、「どう付き合うか」を、どの家庭も手さぐりで考えているのだと思います。

私自身、共働きで、子どもにつきっきりでいられる時間はなかなかとれません。動画は、子どもがひとりでも楽しめる心強い味方だと思っています。ただ、見せっぱなしにはしたくない、という気持ちもあります。

約束の形は、家によってちがっていいと思います。

  • 「リビングで使う」と、場所を決める
  • 「タイマーが鳴ったら終わり」と、終わりの合図を決める
  • 寝る前の時間は使わない、と決める

家族の形によって、悩みどころも少しずつちがいます。

  • たとえば、きょうだいで1台のタブレットを使う家庭では、順番の決め方そのものが約束になるかもしれません
  • たとえば、祖父母の家では約束がゆるくなる、という家庭もあるかもしれません。「ここではここのルール」と割り切るのも、ひとつの考え方です

このサイトのゲームや歌の動画も、画面を使うものです。ご家庭の約束の中で、使ってもらえたらうれしいです。
「やめられなくてけんかになる」など、毎日のやりとりの悩みは「よくある悩み」の記事にまとめています。


気になることがあったら

生活のリズムは、ゆるくて大丈夫です。でも、体調やねむり、けがのことで「いつもとちがう」「気になる」と感じたときは、ひとりで様子を見つづけずに、早めに相談してください。ここは、親の気持ちの軽さとは分けて考えたいところです。


マルスタディで使えるもの

いろいろ並べてしまいましたが、私も、共働きの毎日の中で手さぐりをしている親の一人です。約束どおりにいかない日があっても、また次の日から、で十分。シールひょうに1つふえた「できた」を、子どもと一緒によろこべる日があるのも、毎日のささやかな楽しみだと思います。


このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国や学校などが公開している資料をもとにしています(出典は下にあります)。ねむりや体調、登下校の安全のことで気になることがあるときは、かかりつけの小児科や学校の先生、地域の相談の窓口を頼ってください。

番号や受付時間は変わることがあります。かける前に公式ページでご確認ください。

出典

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