小学1年生

小学1年生の発達で気をつけたいこと|学校の健康診断で見ること・相談してよいとき・先生への伝え方

「気をつけたいこと」と聞くと、少し身がまえてしまいますよね。このページは、わが子をチェックするためのものではありません。学校の健康診断で何を見ているのか、どんなときに相談してよいのか、先生にどう伝えればいいのかを、国の資料をもとにまとめました。
もとは、わが家のために調べたことです。同じように気になっている方にも役に立つかもしれないと思い、おすそわけのつもりで書いています。

このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国や学校などが公開している資料(出典はページの下にあります)をもとにしています。ここに書いてあることで、病気や発達のことを判断することはできません。気になることは、担任の先生や保健室の先生、かかりつけのお医者さん、お住まいの市区町村の子育ての相談窓口にご相談ください。


「うちの子、大丈夫かな」と思うのは、あなただけではありません

1年生の毎日を見ていると、ふと「これって、この年ごろなら普通なのかな」と考える瞬間があると思います。
ほかの子とくらべるつもりはなくても、授業参観や運動会で、つい目がいってしまう。ありますよね。

文部科学省の委託で行われた調査(2020年)で、いちばん下の子が7〜9歳で、子育てに悩みや不安があると答えた親に、その中身を3つまで聞いたところ、いちばん多かったのが「子どもの健康や発達」で44.1%でした。
わが子の育ちが気になるのは、それだけ毎日ちゃんと見ているということなのだと思います。


入学前に受けた「就学時健康診断」

1年生のおうちの方は、入学の前の年に「就学時健康診断」を受けていると思います。

これは学校保健安全法という法律にもとづいて、住んでいる市区町村の教育委員会が行うものです。入学する年度の初めから数えて4か月前まで(手続きに支障がなければ3か月前まで)に行うことになっています。

見る項目は、法令で7つ決まっています。

  1. 栄養の状態
  2. 背骨(脊柱)や胸のまわりの病気や異常
  3. 視力と聴力
  4. 目の病気や異常
  5. 耳・鼻・のどの病気、皮膚の病気
  6. 歯と口の病気や異常
  7. そのほかの病気や異常

結果に応じて、教育委員会は治療をすすめたり、健康についての助言をしたり、入学に向けた助言をしたりすることになっています。
「あのとき言われたことが、ずっと気になっている」という方もいるかもしれません。そのときは、入学後の担任の先生や学校に、あらためて話してみてもいいと思います。


入学してからの「学校の健康診断」

入学すると、学校で毎年、健康診断があります。学校は毎年6月30日までに行うことになっていて、見る項目は11あります。

  • 身長・体重
  • 栄養の状態
  • 背骨や胸のまわり、手足の状態
  • 視力・聴力
  • 目の病気や異常
  • 耳・鼻・のど、皮膚の病気
  • 歯と口の病気や異常
  • 結核
  • 心臓の病気や異常
  • 尿
  • そのほかの病気や異常

1年生ならではの「心電図」

心臓の検査は心電図で行います。2年生からは心電図を省くことができるため、小学校では1年生で心電図の検査を受けることになります。尿の検査は、試験紙でたんぱくや糖などを調べるものです。
初めての検査に、どきどきする子もいるかもしれません。前の日に「明日は心臓の検査があるんだって」と話しておくくらいで、少し安心できる子もいると思います。

「受診のおすすめ」のお知らせが来たら

健康診断のあと、学校から「お医者さんで、くわしく見てもらってください」というお知らせが来ることがあります。学校は健康診断の結果をもとに、病気の予防や治療の指示、運動を軽くするなどの対応をとることになっています。

お知らせを受け取ると、ドキッとしますよね。でも、目や歯のことで、くわしく見てもらうことになる子は少なくありません。
参考までに、国の統計(令和7年度)では、小学校全体で裸眼の視力が1.0未満の子は36.07%でした(1年生だけの数字ではありません)。

健康診断は「くわしく見たほうがよさそうなところ」を見つけるためのものです。お知らせは、病気と決まったという意味ではありません。忙しい時期でも、時間をみつけて、かかりつけの先生などに見てもらえると安心です。


1年生は、もともと「ゆれる」時期

相談のサインの前に、ひとつお伝えしたいことがあります。

文部科学省が先生向けに出している解説では、1・2年生は、幼児期の特徴がまだ強く残っているところから、だんだん小学生らしくなっていく途中の時期とされています。
集団生活に慣れず、物おじすること。友だちの立場を考えるのがまだ難しいこと。こうしたことも、この年ごろには少なくないと書かれています。
長い時間じっと座っているのが難しいことも、入学したての1年生によくあることとして紹介されています(スタートカリキュラムの資料より)。(体・ことば・心の目安は「成長の目安」の記事にまとめています。)

ですから、「みんなとちがう」と感じることがあっても、それだけで何かが決まるわけではありません。
そして同時に、「この年ごろによくあること」でも、親が気になるなら、相談していいのです。どちらか一方に決めなくて大丈夫です。


こんなとき、相談してよいと思います

ここに書くのは、「当てはまったら何かがある」という目安ではありません。親が「ひとりで考えるより、だれかに聞いてみようかな」と思うきっかけの例です。

体や健康のこと
- 見えにくそう、聞こえにくそうなど、体のことで気になる様子がある
- 学校の健康診断で、受診のお知らせをもらった
- 頭やおなかが痛いなど、体の不調が何日も続いている

学校生活のこと
- 「行きたくない」が何日も続いている
- 朝になると体の調子をくずすことが続いている
- 表情や食欲、ねむりなど、いつもの様子とちがうと感じる

学びや友だちのこと
- がんばっているのに、本人がとても困っている・つらそうにしている
- 友だちとの関わりで、本人が悩んでいる様子が続いている

そして、親の気持ちのこと
- 親のほうが、気になって眠れない・ずっと頭からはなれない

いちばん大事なのは、最後のひとつかもしれません。
「こんなことで相談していいのかな」と思うようなことでも、相談してかまいません。気になる理由をうまく説明できなくても、「なんとなく気になる」で十分です。


どこに相談すればいい?

相談先は、気になることによって、いくつかあります。

  • 学校での様子・勉強・友だちのこと: まずは担任の先生。体や心の様子なら、保健室の先生にも相談できます。学校によっては、相談を受ける専門の先生がいることもあるので、担任の先生にたずねてみてください
  • 体や健康のこと: かかりつけの小児科・眼科・耳鼻科・歯医者さんなど
  • 子育てや発達のこと全般: お住まいの市区町村の子育ての相談窓口。「こども家庭センター」という窓口が、多くの市区町村(2026年4月1日時点で85.9%)に置かれています
  • 夜や休日、子どもの急な病気やけがで迷ったとき: 子ども医療電話相談 #8000(かけた都道府県の窓口につながります。受付時間は都道府県によってちがいます)

電話やLINEでの相談先、使える制度は「相談先と使える制度」の記事にまとめています。


先生への伝え方

「先生に相談したいけれど、忙しそうだし、何から話せばいいかわからない」。そう思って、連絡帳の前で手が止まること、ありますよね。

まずは、ひとことで大丈夫

連絡帳でも、電話でも、送り迎えのときでも、最初は「少し相談したいことがあるのですが、お時間をいただけますか」のひとことで大丈夫だと思います。くわしい話は、そのあと先生と時間を決めてからでもかまいません。

話す前に、メモにしておくと伝わりやすいこと

  • いつごろから: 「2学期に入ってから」「先週あたりから」など、だいたいで
  • どんな場面で: 朝の支度のとき、宿題のとき、友だちの話をするとき など
  • 家での様子: 子どもが言っていたこと、表情、ねむりや食事の様子
  • 家でためしてみたこと: うまくいったこと、いかなかったこと
  • 先生に聞きたいこと: 「学校ではどんな様子ですか」「家でできることはありますか」

全部そろっていなくても大丈夫です。メモがあると、話しているうちに伝えたいことがわからなくなる、ということが少し減ると思います。

「いっしょに見てもらう」つもりで

先生への相談は、だれかを責めるためのものではなく、学校と家の両方から子どもを見て、いっしょに考えてもらうためのものです。
学校での様子は、家ではなかなか見えません。家での様子も、学校からは見えません。両方を持ち寄ることで、「そういうことだったのか」とわかることもあるのだと思います。

先生方も、たくさんのお仕事をかかえながら、毎日子どもたちに向き合ってくださっています。だからこそ、早めに、短く伝えておくと、先生も見守りやすくなるのではないかと思っています。


家庭ごとに、相談のしかたもちがっていい

  • たとえば、共働きで日中に電話をかけにくい家庭では、連絡帳や、学校が使っている連絡の仕組みで「お話ししたいことがあります」と伝えて、面談の時間を相談する、という形もあるかもしれません。
  • たとえば、ひとり親で時間のやりくりが難しい家庭では、まず電話で少しだけ話を聞いてもらうところから始める、ということもあるかもしれません。
  • たとえば、祖父母が送り迎えをしている家庭では、気になっていることを家族の中で共有しておくと、先生とのやりとりがスムーズになることもあるかもしれません。
  • たとえば、転勤で新しい土地に来たばかりの家庭では、前の園で言われていたことや、前の地域で相談していたことを、新しい学校に伝えておくと安心、ということもあるかもしれません。

どの形でも、「相談したい」と思ったその気持ちが、いちばんの出発点です。


わが家のこと

わが家も共働きで、教え方ひとつとっても、夫婦で「その教え方でいいのかな」と迷うことがあります。

だから、迷ったときに、だれかに「どう思いますか」と聞けることは、それだけで親の気持ちを少し軽くしてくれるのだと思います。相談は、うまくできている親がするものでも、困りきった親がするものでもなく、迷っている親がしていいものなのだと思っています。

1年生は、もともとゆれながら小学生らしくなっていく時期。親の気持ちまで思いつめなくて大丈夫だと思います。
ただ、この記事に書いたような気になるサインがあるときは、「様子を見よう」でひとりで抱えこまずに、早めに相談へ。気持ちは軽く、サインは見のがさない。私はそう分けて考えたいと思っています。


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このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国や学校などが公開している資料(下の「出典」)をもとにしています。お子さんの体や発達のことは、学校の先生、かかりつけの先生、相談先の説明を大事にしてください。夜や休日、急な病気やけがで迷ったときは、子ども医療電話相談 #8000 もあります。

番号や受付時間は変わることがあります。かける前に公式ページでご確認ください。

出典

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