4歳・年中の口ごたえ・習いごとの迷い|言い返せるようになった年ごろとの付き合い方
この記事は、年中だけの特別編です。
「やだ!」「ちがう!」「なんで、そうしなきゃいけないの?」——年中になると、言葉で言い返してくる場面がぐっと増えます。かわいい盛りのはずなのに、毎日向き合うとぐったりする。もう一つ、この時期に増えてくるのが「習いごと、どうしよう」という迷いです。この2つについて、わが家のために考えたことをまとめました。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国などが公開している資料(出典はページの下にあります)をもとにしています。お子さんのことで気になることがあるときは、園の先生や、お住まいの市区町村の「こども家庭センター」などの窓口にご相談ください。
口ごたえは、ことばと思考が育ってきた裏側
「言い返せる」のは、育ちの姿
園の指針では、子どもの育ちを5つの領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)で捉えます。年中になると、このうち「言葉」と「人間関係」の育ちが目に見えてきます。
- 自分の気持ちや考えを、言葉で表そうとする
- 相手と自分の意見がちがう、ということに気づく
- 「なんで?」と、理由を知りたがる
口ごたえは、この力が伸びてきた姿と表裏一体です。「言うことを聞かない子になった」のではなく、「言い返せるようになった」と見ると、少し見え方が変わります。
でも、親が疲れるのも本当のこと
育ちの証拠だと頭では分かっていても、朝の忙しい時間、夕方の疲れた時間に重なると、つい強い口調で返してしまうこともあります。それは、どの家庭にもあることだと思います。大切なのは、1回1回の言い合いではなく、長い目で見た関わり方です。
口ごたえとの付き合い方(選択肢)
答えは1つではありません。子どもの性格と、その日の親の余裕で、合うものは変わります。
まず、気持ちを言葉にして返す
「そうしたいんだね」「くやしかったんだね」。気持ちを言葉にして返してから、話をする順番です。それだけで収まる日もあります(「関わり方と学びの指針」の記事でも触れました)。
選べるところは、選択肢を渡す
「このシャツとあのシャツ、どっちにする?」のように、決められる範囲で選ばせると、「自分で決めた」と感じて進みやすい子もいます。全部を選ばせる必要はなく、大人が決めることと、子どもが選べることの境目は家庭で決めて大丈夫です。
譲れない線は、短く、はっきりと
安全のこと、人や物を傷つけること——ここは、気持ちの受け止めとは別です。「たたくのはだめ」と短く伝えて、場を変える。理由の説明は、落ち着いてからで構いません。
その場で決着をつけない
言い合いが熱くなったら、一度時間を置く、場所を変える。それも立派な対応です。結論を急がないことで、お互いに冷静になれることがあります。
親の調子に合わせて、変えていい
余裕のある日は長く付き合い、疲れている日は反応を短くする。関わり方に波があって大丈夫です。毎日同じ対応をすることより、長い目で「受け止めてもらえる」という感覚が続くことのほうが大切だと思います。
習いごとの迷い
「周りが始めている」と聞くと、あせる
年中になると、習いごとを始める子が増えてきて、送迎の様子や噂が耳に入ります。わが家はまだ、でいいのかな——その迷い自体は、とてもふつうのことです。
始める時期に「正解」はありません。たとえば、こんな家庭もあるかもしれません。
- たとえば、共働きの家庭では、平日の送迎の時間がどうしても取りにくく、始めるのはもう少し先、と決めている家庭もあるかもしれません
- たとえば、きょうだいが多い家庭では、費用や送迎の順番を考えて、一人ずつ順番に、という家庭もあるかもしれません
- たとえば、祖父母の助けがある家庭では、送迎をお願いできる分、早くから始めている家庭もあるかもしれません
家庭の形がちがえば、選べる形もちがいます。周りのペースは、わが家のものさしではありません。
始めるときに見るポイント(私の考え)
- 本人が楽しそうか: 体験したときの様子が、いちばんの材料です
- 生活のリズムが崩れないか: 睡眠や園生活に響くほどの詰め込みは、避けたいところです
- 家の負担が続く範囲か: 送迎・費用・付き添いが、無理なく続けられる範囲かどうか
続ける・やめるの迷い
「行きたくない」と言う日があることと、その習いごとが合っていないことは、イコールではありません。時期による波もあります。
- 期間を決めて見直す家庭も: 「年度の終わりまでやってみて、また話そう」のように、区切りを置くと、親も子も楽になることがあります
- やめることは、失敗ではない: 家庭の事情や子どもの興味が変われば、選択も変わっていいものです。始めたこと自体が、経験として残ります
家でできることも、選択肢の1つ
習いごとは、外に出て行くものだけではありません。
わが家は共働きで、毎日つきっきりで教える時間がとれません。その分、家ではすきま時間に学習の歌を流したり、動画を味方にしたりと、無理なく続けられる形を選んでいます。「外の習いごと」も「家での関わり」も、どちらも子どもの経験になります。
おわりに
口ごたえは「ことばと思考が育ってきた証拠」、習いごとの迷いは「家庭の形に合う選択を探すこと」。どちらも、この年ごろならではのテーマです。
正解は1つではありません。わが家に合う形を、その都度選び直していけば大丈夫です。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国などが公開している資料(下の「出典」)をもとにしています。関わり方で悩みが続くときは、園の先生や、市区町村の「こども家庭センター」などの窓口にご相談ください。
出典
- 文部科学省「幼稚園教育要領解説」第1章: https://www.mext.go.jp/content/20230309-mxt_youji-000028051_3.pdf
- 厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年告示): https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00010450
