3歳・年少の成長の目安|体・ことば・心・生活の「今ごろ」と、幅の話
「同じクラスの子はもう……」と、つい比べてしまう日のために。
3歳・年少ごろの育ちの目安を、体・ことば・心・生活に分けてまとめました。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
最初に:目安には、とても大きな「幅」があります
このページに出てくる数字は、たくさんの子を調べた「真ん中」の値です。
真ん中から外れていることが、そのまま心配のサインになるわけではありません。
身長だけを見ても、3歳前半の男の子の「真ん中」は94.3センチですが、ほとんどの子が入る幅は87.8〜100.8センチと、13センチもの開きがあります(こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」)。小さめの子、大きめの子、その真ん中の子。どれも「3歳の姿」です。
気になることが続くときは、目安と見比べ続けるより、3歳児健診や園の先生、かかりつけ医に相談するほうがずっと確かです。相談先は、この記事の最後と07の記事にまとめました。
体の育ち
身長と体重
こども家庭庁の「令和5年乳幼児身体発育調査」によると、3歳の真ん中(中央値)は次のとおりです。
- 3歳前半:男の子は身長94.3センチ・体重13.8キロ、女の子は身長93.2センチ・体重13.5キロ
- 3歳後半:男の子は身長97.8センチ・体重14.7キロ、女の子は身長96.7センチ・体重14.3キロ
半年で3センチほど伸びる時期です。ただし、先ほど書いたように幅はとても大きいので、1回ごとの数字より、母子健康手帳の発育曲線で「その子の伸び方の流れ」を見ることが大切です。
乳歯が生えそろうころ
日本歯科医師会によると、最後の乳歯(第2乳臼歯)は2歳半〜3歳ごろに生えてきます。つまり3歳は、乳歯が全部生えそろう時期にあたります。
生えそろったら、歯みがきの習慣づけと、かかりつけの歯科でのチェックが大事になってきます。痛みがなくても、定期的に見てもらえると安心です。
動き
走る、跳ぶ、階段の上り下り、三輪車やキックバイク。体全体を使う遊びが楽しくなる時期です。
手先のほうも、クレヨンでぐるぐる描く、粘土をこねる、はさみに挑戦するなど、少しずつ細かい動きができるようになっていきます。できることの順番や時期は子どもによって本当にさまざまなので、「何歳までに何ができれば正解」という形では書かないでおきます。
ことばの育ち
2歳代の「単語と二語文」から進んで、3歳ごろは文章で話せることが増え、ことばの数そのものもぐんと増えていく時期です。
- 自分の名前や、身近な物の名前を言える
- 「〜したい」「〜やだ」など、気持ちをことばで表す
- 「なんで?」「どうして?」と理由を聞いてくる
もちろん、ここにも大きな幅があります。たくさんおしゃべりする子もいれば、様子を見ながら少しずつ話す子もいます。ことばの増え方は、その子のペースで見てあげてください。
耳の聞こえや口の動きと、ことばの育ちはつながっています。呼びかけへの反応や発音で気になることが続くときは、3歳児健診の場や、かかりつけ医で相談できます。「様子を見ましょう」と言われて終わりではなく、気になったら何度でも聞いてよいと思います。
心の育ち
「自分でやりたい」が強くなる
着替え、食事、遊びの選び方。「自分で」が増えるのは、自立の芽生えです。
ただ、気持ちと技術がまだ釣り合っていないので、できないと泣いたり、かんしゃくを起こしたりもします。これはわがままではなく、育ちの途中の自然な姿です。
友だちへの関心
同じ場所で、それぞれが遊ぶ「並行遊び」から、少しずつ友だちと関わる遊びが増えていきます。
おもちゃの取り合いや、順番を待てないことも日常茶飯事です。大人が間に入る場面もありますが、それも含めて「人との関わり方」を学んでいる途中だと捉えると、少し楽に見守れます。
想像の世界が広がる
ごっこ遊びが盛んになる時期です。お店屋さんごっこ、ヒーローごっこ、お世話ごっこ。大人の真似をしながら、気持ちの表し方を練習しているようにも見えます。
生活の育ち
睡眠
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、3〜5歳児は10〜13時間の睡眠時間をとることが、米国睡眠医学会の推奨として紹介されています。お昼寝をする子、しなくなる子、家庭のリズムによって配分はさまざまです。
夜の寝つきが悪い日が続くときは、06の記事も参考にしてください。
食事・着替え・トイレ
スプーンやフォーク、コップ飲み、服の脱ぎ着、トイレ。生活の基本動作は、この時期に少しずつ「自分で」が増えていきます。
ただし進み方には本当に幅があります。トイレの自立ひとつ取っても、できるようになる時期は子どもによってちがいます。園の先生とも足並みをそろえながら、その子のペースで進めていくのが近道だと思います。
気になるときは
- 3歳児健診(市区町村が実施します。日程は案内で確認してください)
- 園の先生(園での様子を日々見ている存在です)
- かかりつけ医
- お住まいの市区町村の「こども家庭センター」
「こんなことで相談していいのかな」と迷うくらいのことでも、相談して構いません。早めに聞くことは、決して大げさなことではありません。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
気になることがあるときは、3歳児健診の場や、園の先生に相談できます。
出典
- こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査 結果の概要」https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/b32105e4-fa26-42eb-97d0-2e5cbaef703a/25a6391e/20241225_policies_boshihoken_r5-nyuuyoujityousa_10.pdf
- 日本歯科医師会「歯とお口の発生と育ち方」http://www.jda.or.jp/park/function/teeth-grow.html
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
