小学5年生の体と心の変化(思春期の入口)と、スマホの約束
この記事は、5年生ならではのテーマ、「思春期の入口」と「スマホの約束」について書きました。
どちらも、親が少し身構えてしまう話題です。でも、身構えすぎずに向き合うための材料を集めました。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
体の変化:始まる時期は、人それぞれ
学校保健統計(令和6年度)を見ると、10歳の平均身長は、男の子139.7センチ、女の子141.1センチです。7歳・8歳では男の子のほうが大きかった平均が、10歳では女の子のほうが大きくなっています。
ただし、これはあくまで平均です。同じクラスの中でも、ぐんと伸びた子と、これから伸びる子が混在します。体の変化が始まる時期には大きな幅があり、その幅の中にいること自体が普通です。
- 変化が早くて、本人が気にしている
- 変化が遅くて、友だちと比べて焦っている
どちらの悩みもありえます。「早い・遅い」ではなく、「その子の時期が来ているかどうか」で見守ることが、この時期の基本だと思います。心配が強いときは、かかりつけ医に相談できます。
体の変化への関わり方
- 家庭で話せる空気を:体の変化を「恥ずかしいこと」にしない。下着や生理用品、声変わりのことなど、日常の会話の中で触れられる空気が、子どもの安心につながります
- からかいには線を引く:体のことをからかう言動は、学校でも家庭でも「笑いの対象にしない」と決めておく。本人が嫌がっている場合は、学校にも相談してよいことです
- プライバシーを尊重する:着替えやお風呂など、低学年のころより一人の時間を大事にする。それも成長です
心の変化:親との距離と、感情の波
思春期の入口では、心のほうも揺れます。
- 親に話さないことが増える
- 友だちの評価に一喜一憂する
- 理由のはっきりしないイライラや、落ち込みがある
親としては寂しくもありますが、内面の世界が育っている証拠でもあります。「何でも教えてほしい」ではなく、「困ったときに帰ってこられる場所」でいること。その距離感が、この時期の親の役割なのだと思います。
心の不調が長く続く、食欲や睡眠に影響が出ている、登校を渋る。そういうときは、学校や、かかりつけ医、こども家庭センターに相談してください。子ども自身の相談先として、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)も伝えておいてください。
スマホの約束:渡す前の話し合いが、すべて
5年生は、自分のスマホを持つ子が増えてくる時期です。
持たせるか、持たせないか。その判断は家庭ごとに違ってよく、どちらが正解というものではありません。大事なのは、渡す場合に「約束を先に決める」ことです。
ひとつの目安として、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」には、「小・中・高校生は1日当たり60分以上からだを動かし、スクリーンタイムは2時間以下にすることが推奨されています」と書かれています(スクリーンタイムは、テレビ視聴やゲーム・スマホ利用などの時間)。そのうえで、家庭の約束を決めていきます。
約束に入れたい項目の例
- 時間:1日の目安、夜は何時まで(睡眠時間9〜12時間から逆算する)
- 場所:食事中は使わない、寝室には持ち込まない、など
- お金:課金は親の許可制。有料のものは勝手に買わない
- 連絡とSNS:知らない人とつながらない、個人情報や写真を送らない
- 困ったとき:いやな思いをしたら、必ず大人に相談する(叱られないための約束ではなく、守るための約束として)
- 見直し:約束は固定ではなく、様子を見て親子で見直す
約束は、親が一方的に決めて渡すより、子どもと一緒に決めるほうが守られやすくなります。「守れなかったら取り上げる」だけでなく、「困ったら一緒に考える」形にしておくと、トラブルのときに相談が届きます。
持たせない選択も、立派な選択肢
「みんな持っているから」は、持たせる理由にはなりません。家庭の事情や考え方で、持たせない・時期を遅らせることも、立派な選択肢です。その場合は、なぜそう決めたのかを子どもに伝えておくと、友だち関係の中でも子どもが説明しやすくなります。
わが家のこと
わが家は共働きで、毎日つきっきりで向き合う時間はとれません。
端末は連絡の道具であると同時に、動画で学ぶための心強い味方でもあります。禁止か放任かではなく、約束の中で使う。その形を、親子で話しながら作っていくのが現実的だと思います。
思春期の入口は、子どもが「自分の人生」を持ち始める時期です。親の役割は、管理することから、見守り、支えることへ。その移行の真ん中に、この1年があります。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
体の変化や心のことで心配が続くときは、かかりつけ医や学校の先生に相談できます。子ども自身の相談先として、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)もあります。
出典
- 文部科学省「令和6年度 学校保健統計調査の公表について」https://www.mext.go.jp/content/20250213-mxt_chousa01-000040132_1.pdf
- 文部科学省「24時間子供SOSダイヤルについて」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1306988.htm
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
