5歳・年長の相談先と使える制度|健診・予防接種・手当・困ったときの窓口
「これって、どこに聞けばいいんだろう」。子育てでは、そういう場面がよくあります。
この記事は、年長の子をもつ家庭が使える健診・予防接種・手当と、困ったときの相談窓口をまとめたものです。わが子のために調べた範囲ですが、制度は変わることがあるので、実際に使うときは、お住まいの市区町村の案内で確かめてください。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国などが公開している資料(出典はページの下にあります)をもとにしています。お子さんのことで気になることがあるときは、かかりつけのお医者さんや、お住まいの市区町村の「こども家庭センター」などの窓口にご相談ください。夜や休日に急な病気やけがで迷ったときは、子ども医療電話相談 #8000 もあります。
まず覚えておきたい「入り口」:こども家庭センター
相談先に迷ったら、最初に思い出したいのが、お住まいの市区町村のこども家庭センターです。妊娠中から子育て中の家庭まで、幅広い相談を受ける市区町村の窓口で、2026年4月の時点で85.9%の市区町村に置かれています。
- 発達や健康の気がかり、子育ての悩み、使える制度のこと。まずここで話せば、必要な専門の窓口につないでもらえます
- まだ置かれていない市区町村では、保健センターや子育て支援の担当窓口が同じ役目をしています
- 行政の相談窓口は、相談そのものにお金はかかりません
「こんなことで相談していいのかな」という内容こそ、聞いてよい場所です。
健診の機会:0〜5歳の流れと、入学前の2つ
乳幼児の健診は、健康を見てもらう場であると同時に、気になることを相談できる場でもあります。
- 1歳6か月児健診・3歳児健診: 母子保健法で、市区町村が実施することが定められている健診です
- そのほかの時期の健診: 3〜6か月ごろ、9〜11か月ごろなど、法律で定められたもの以外にも、多くの市区町村で健診が行われています
- 5歳児健康診査: 国が費用を助成する支援事業として行われていて、実施している市区町村で受けられます。その年度に満5歳になる子(年中の年度)が対象です(詳しくは「発達で気をつけたいこと」の記事に)
- 就学時健康診断: 入学前の秋ごろに、市区町村の教育委員会が行います。全員が対象です(同上)
案内は市区町村から届きます。引っこしをしたときは、転入先で健診の予定を聞いてみてください。
予防接種:年長のうちに忘れずに「MRワクチン第2期」
予防接種の多くは小さいころに済んでいますが、年長には大事な1つが残っています。
- 麻しん・風しん(MRワクチン)の第2期: 対象は「5歳以上7歳未満で、小学校入学前の1年間」です。つまり、年長のあいだに受ける定期接種です
- 1回目(第1期)は1歳のときに受けているはずです。母子健康手帳で、2回目が済んでいるか確かめてみてください
- 定期接種の期間を過ぎると、任意接種の扱いになることがあります。「年長のうちに」が合言葉です
- 接種できる医療機関や進め方は市区町村でちがいます。自治体の案内や、かかりつけの先生に確認を
ほかにも、おたふくかぜなど任意接種のものがあります。どれを受けるかは、かかりつけの先生と相談して決めてください。
お金の制度
児童手当
高校生年代まで(18歳になった年度の3月まで)の子を育てている家庭に、市区町村から支給される手当です。2024年10月に制度が広がり、所得制限はなくなりました。
- 3歳未満: 月額15,000円
- 3歳以上〜高校生年代まで: 月額10,000円(年長はここに入ります)
- 第3子以降: 月額30,000円(何人目かの数え方には決まりがあります)
年長の家庭は、すでに受け取っていることがほとんどだと思います。引っこしや家族の形が変わったときは、市区町村での手続きが要る場合があります。
児童扶養手当(ひとり親家庭など)
ひとり親家庭などのための手当で、所得による制限があります。金額は年度ごとに改定されるので、対象になるかも含めて、市区町村の窓口で確かめてください。ひとり親家庭向けの支援は、この手当のほかにもいろいろあります(こども家庭庁の「ひとり親家庭のためのポータルサイト」にもまとまっています)。
子ども医療費の助成
子どもの医療費を助成する制度は、市区町村ごとに独自に行われていて、対象の年齢や自己負担の有無が地域で大きくちがいます。引っこしをしたときは、転入先の制度を確認してみてください。
就学援助(入学後に使える制度)
経済的な理由で困っている家庭に、学用品費や給食費などを市区町村(教育委員会)が援助する制度です。対象は、生活保護を受けている家庭と、それに準ずる程度に困窮していると市区町村が認める家庭(準要保護)で、認める基準は市区町村ごとに決められています。
- 援助の内容には、新入学児童生徒学用品費(入学用品の費用)もふくまれます
- 自治体によっては、この新入学用品費を入学前に支給する仕組みもあります
- 入学が近づいて費用のことが心配なときは、早めに市区町村の教育委員会に問い合わせてみてください
相談窓口の一覧(悩みの種類別)
子どもの体・発達のこと
- かかりつけのお医者さん(いちばん身近な相談先です)
- 園の先生(毎日の様子をいちばん知っています)
- こども家庭センター・保健センター(発達の相談、健診のあとのフォローも)
- 子ども医療電話相談 #8000(厚生労働省): 夜や休日に、子どもの急な病気やけがで、病院に行くか迷ったとき。かけた都道府県の窓口につながります。受付時間は都道府県でちがいます
親の心のこと
- 親子のための相談LINE(こども家庭庁): LINEで相談できます。ニックネームでも大丈夫です
- 児童相談所 相談専用ダイヤル 0120-189-783(こども家庭庁・無料): 子育ての悩み全般。地域の児童相談所につながります(一部のIP電話からはつながりません)
- こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(厚生労働省): 親自身の気持ちがつらいときに(通話料がかかります。050で始まるIP電話からはつながりません。その場合は、公式ページにある各都道府県・政令指定都市の窓口の番号へ)
- 詳しくは「親の心の持ちよう」の記事にも書きました
お金・暮らしのこと
- 市区町村の福祉の窓口、こども家庭センター(手当や支援の入り口)
- 生活が苦しいときは、市区町村の自立相談支援の窓口もあります
入学・就学のこと
- 通う予定の小学校、市区町村の教育委員会(就学時健康診断、就学援助、入学後の支援の相談)
- 就学先について相談したいときは、教育委員会の就学相談へ(「発達で気をつけたいこと」の記事に)
「どこに相談すればいいか分からない」とき
窓口がたくさんあって、かえって迷うこともあります。そういうときは、こども家庭センター(なければ保健センター)に、まず1本、電話をしてみてください。話を聞いて、ぴったりの窓口を教えてもらえます。
制度は「知っている人だけが使える」ものに、ついなってしまいがちです。でも、本来は困ったときのためのものです。調べる手間をかけた分、使えるものは使っていい。それは、子どものための大事な仕事のひとつだと思います。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国などが公開している資料(下の「出典」)をもとにしています。制度の内容や金額は変わることがあります。実際に手続きをするときは、お住まいの市区町村の案内で確かめてください。
番号や受付時間は変わることがあります。かける前に公式ページでご確認ください。
出典
- こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」: https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/nyuyojikenshin/
- 厚生労働省「MRワクチン」: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/mr/index.html
- こども家庭庁「児童手当制度のご案内」: https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/jidouteate/annai/
- こども家庭庁「児童手当 事業の概要・スキーム」(令和6年10月分以降=所得制限の撤廃): https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e2f6f91e-392c-4cd1-a3fc-ff8f15b94e76/db1c9e30/20250401_policies_jyouhouseisaku_Jidoteate-hyojunka_r05_e2f6f91e_03.pdf
- こども家庭庁「児童扶養手当について」: https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/fuyou-teate/
- 文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/05010502/017.htm
- こども家庭庁「こども家庭センター」: https://kokasen.cfa.go.jp/about
- 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)について」: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_55223.html
- こども家庭庁「親子のための相談LINE」: https://kodomoshien.cfa.go.jp/no-gyakutai/oyako-line/
- こども家庭庁「児童相談所虐待対応ダイヤル『189』」(児童相談所相談専用ダイヤルの案内をふくむ): https://www.cfa.go.jp/policies/jidougyakutai/gyakutai-taiou-dial
- 厚生労働省「電話相談窓口(こころの健康相談統一ダイヤル)」: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html
