5歳・年長から小学1年生へ|入学の準備、あせらなくていいこと・しておくと安心なこと
この記事は、年長だけの特別編です。
「入学までに、これもあれも」と考えると、あせってしまいますよね。でも調べてみると、国の仕組みそのものが「小学校に入ってから、少しずつ慣れていく」前提で作られていました。あせらなくていいことと、しておくと安心なことを分けてまとめます。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国などが公開している資料(出典はページの下にあります)をもとにしています。お子さんのことで気になることがあるときは、園の先生や、市区町村の教育委員会、お住まいの市区町村の「こども家庭センター」などにご相談ください。手続きや持ち物の最終確認は、入学する学校・自治体の案内でお願いします。
あせらなくていいこと
ひらがなは、1年生で「全部」を習います
いちばん多い心配が、文字のことではないでしょうか。
小学校学習指導要領では、国語の第1学年・第2学年の内容に「平仮名及び片仮名を読み、書くこと」が入っていて、解説には「平仮名の読み書きについては,各教科等の学習の基礎となるものであり,第1学年でその全部の読み書きができるようにする必要がある」と書かれています。つまり、ひらがなは入学してから、1年生の国語で学ぶものです。
- 入学前に全部書ける必要はありません
- 自分の名前が読める、興味のある文字を読む、くらいでも十分です
入学前の大事な準備は、先取りではなく、ことばのやりとりや「知りたい」という気持ちのほうです(「関わり方と学びの指針」の記事に書きました)。
入学したては「スタートカリキュラム」で、ゆっくり始まります
小学1年生の4月当初は、学習指導要領でも、生活科を中心に教科を組み合わせた指導や、弾力的な時間割などの工夫が求められています。これが「スタートカリキュラム」です。朝の支度をゆっくり行うなど、園の生活から少しずつ学校生活へ移っていく前提になっています。
国は、5歳児から小学1年生の2年間を「架け橋期」として、園と学校が学びをつなぐ取組も進めています。「入学の日に完成していなければ困る」という仕組みではありません。
ランドセルと学用品は、直前でも間に合います
- 学校や自治体によって、指定のものや配られるものがちがいます。早く買いそろえるより、入学説明会の案内を見てから動くほうが、買い直しがありません
- 説明会の時期や持ち物は学校ごとにちがいます。案内が届かないときは、市区町村の教育委員会に聞いてみてください
- 費用のことが心配なときは、就学援助(新入学用品費の入学前支給がある自治体も)があります(「相談先と使える制度」の記事に)
一人で登校できなくても、大丈夫です
最初から一人で通える子ばかりではありません。集団登校の仕組みがある地域もあれば、しばらく家族が途中まで付き添う家庭も、いろいろです。練習のしかたは、次の「しておくと安心なこと」に書きました。
友だちは、入ってから作るものです
同じ園からの友だちが少なくても、心配しすぎなくて大丈夫です。1年生のクラスには、初めて会う子がたくさんいます。友だちづくりも、学校生活の中で少しずつ進んでいきます。
しておくと安心なこと
通学路を、一緒に歩いてみる
警察庁の統計では、歩行中の交通事故で死傷した子どもの数は7歳(小学1・2年生)が最も多くなっています(「生活と安全」の記事に)。
- 入学前に、通学路を何度か一緒に歩いてみてください
- 曲がり角・横断歩道では「止まる、右と左を見る、手をあげる」を、実際に体を動かして練習を
- 危ない場所(見通しの悪い角、車の出入りの多い所)を、親子で確かめておくと安心です
生活リズムを、少しずつ学校の時間へ
- 登校時刻から逆算して、起きる時刻を少しずつ早めていく
- 「早寝早起き朝ごはん」は国の国民運動でもあります。完璧でなくて大丈夫です(「生活と安全」の記事に)
自分のことは、自分でする練習
園でも少しずつ育ててきていることです。家では、こんなことを楽しみながら。
- 着がえ、靴のはきかえ、脱いだものをたたむ
- 自分の持ち物を持つ、片づける
- トイレを自分で済ませる。学校のトイレが心配なときは、入学説明会で様子を聞いてみるのも手です
- 困ったときに「先生、〜ができません」「トイレに行きたい」と言えること。これも大事な準備です
健康まわりの2つ
- 就学時健康診断を受ける: 入学前の秋ごろに教育委員会が行います。結果で受診をすすめられたものは、入学までに済ませておくと安心です(「発達で気をつけたいこと」の記事に)
- MRワクチン第2期: 年長のあいだが定期接種の期間です。母子健康手帳を確認してみてください(「相談先と使える制度」の記事に)
持ち物への名前つけは、親の仕事として計画的に
入学前の名前つけは、思ったより量があります。説明会で持ち物の一覧をもらったら、少しずつ進めると慌てません。子どもと一緒にやると、持ち物への愛着もわきます。
入学までの流れ(ざっくりと)
自治体や学校で時期はちがいますが、おおまかには、このような流れです。
- 秋ごろ: 就学時健康診断(教育委員会から案内が届きます)
- 年明けごろまで: 入学する学校や、入学説明会の案内が届く
- 説明会: 持ち物や学校生活の説明を受けて、必要なものをそろえる
- 4月: 入学
案内が届かない、引っこしの予定がある、といったときは、早めに市区町村の教育委員会へ。
不安なのは、子どもだけではありません
入学を前にした不安は、とてもふつうのことです。親の気持ちについては「親の心の持ちよう」の記事に、発達の気がかりがあるときの就学相談については「発達で気をつけたいこと」の記事に書きました。
年長の1年は、卒園と入学という大きな節目の年です。準備は「完璧にするもの」ではなく、「家族のペースで、安心を少しずつ増やすもの」。私はそう考えています。
このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
国などが公開している資料(下の「出典」)をもとにしています。入学の手続き・時期・持ち物は学校や自治体でちがいます。最終的には、入学する学校と市区町村の案内でご確認ください。
出典
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章 国語: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/koku.htm
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編」(平仮名の読み書き): https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_002.pdf
- 文部科学省「幼保小の架け橋プログラム」: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youchien/1258019_00002.htm
- 学校保健安全法(就学時健康診断): https://laws.e-gov.go.jp/law/333AC0000000056
- 警察庁「令和7年春の全国交通安全運動の実施について」: https://www.npa.go.jp/news/release/2025/R7harunoundou_koutuujikobunseki.pdf
