3歳・年少

3歳・年少の関わり方と学びの指針|国が大事にしていることと、家でできること

「この時期、何をしてあげればいいんだろう」。
年少さんは、初めての園生活が始まる子も多い年ごろです。園ではどんな考え方で子どもを見ているのか、国の指針から読み解き、家でできることを考えました。

このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。


幼児教育の基本は、3つ

0〜5歳の指針である「保育所保育指針」と「幼稚園教育要領」で、幼児教育の基本として示されているのは、次の3つです(文部科学省「幼稚園教育要領解説」より)。

  1. 環境を通して行う教育
  2. 遊びを通しての総合的な指導
  3. 一人一人の発達の特性に応じた指導

大事なのは、ドリルや先取りではない、ということです。園の生活そのもの、遊びそのものが学びであり、その子に合った関わりが基本だと、国もはっきり示しています。

育ちの土台は「5つの領域」

保育所保育指針と幼稚園教育要領に共通する、育ちの領域は5つです。

  • 健康:体を動かす、心と体の健やかさ
  • 人間関係:人と関わる力の土台
  • 環境:身近な物や自然への興味
  • 言葉:聞く・話す・伝える
  • 表現:感じたことを表す

3歳以上のお子さんについて、保育所保育指針でも同じ5領域で示されています。
「勉強」だけが育ちではありません。体を動かすこと、友だちと関わること、言葉で伝えること、全部が同じ重さで並んでいます。

育みたい力は、どれも「基礎」

指針で示される「育みたい資質・能力」は3つで、幼児期ではいずれも「基礎」とされています。

  • 知識及び技能の基礎
  • 思考力、判断力、表現力等の基礎
  • 学びに向かう力、人間性等

「基礎」という言葉が大事だと思います。この時期に育てるのは、読み書きの完成形ではなく、その土台です。完成を急ぐ必要はない、と指針自身が言っているように感じます。

なお、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」というものもありますが、これは主に5歳児の後半に見られるようになる姿で、到達目標ではありません。年少の今は、その姿に至る道の、ずっと手前にいます。今の時期は「10の姿」を意識しなくてよい、と私は受け止めています。

年少の暮らしで、指針が生きる場面

遊びが中心

ごっこ遊び、外遊び、砂や水、絵を描くこと。遊びの中で、言葉も、数の感覚も、人との関わり方も育ちます。園でたっぷり遊んで帰ってくる日は、それだけで十分に「学んだ日」です。

生活の自立は「練習中」でよい

着替え、食事、片づけ、挨拶。生活の基本は、園と家で少しずつ身につけていくものです。できない日があっても、それは遅れではなく練習の途中です。園の先生と「今、家ではここまでやっています」と共有しておくと、足並みがそろいます。

言葉かけは、短く、肯定的に

指針の「一人一人の発達の特性に応じた指導」は、家庭では「その子に合った言葉かけ」と言い換えられます。長い説明より、短く伝える。できたことを具体的に認める。それだけでも、子どもの「やってみよう」は育ちます。

家でできること(私の提案です)

  • 絵本の読み聞かせ:言葉と想像の世界が広がります。短い絵本で十分です
  • 生活の中で歌う:手洗い、着替え、お片づけ。歌にすると、生活の動作が楽しくなります(わが家でも、子どもが学習の歌を口ずさんでいるのを見て、その力を感じました)
  • すきま時間の会話:送り迎えの道や、お風呂の時間。「今日は何が楽しかった?」の一言だけでも
  • 動画も味方に:共働きで、毎日つきっきりで教える時間はとれません。動画は心強い味方です。ただし、見る内容と時間は家庭で約束を決めておくと安心です

どれも、特別な教材やお金がなくてもできることです。そして、できない日があって構いません。指針が言うように、育ちは生活の積み重ねの中にあります。

このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
園での様子や関わり方で気になることがあれば、園の先生に相談できます。

出典

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