1歳・1歳児クラス

1歳の関わり方と学びの指針|保育の指針が大事にしていることと、家でできること

「1歳の子に、関わり方の指針なんてあるの?」と思うかもしれません。
0〜5歳の保育の土台には「保育所保育指針」があります。その考え方は、家庭での関わりのヒントにもなります。

このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。


大もとの考え方:保育所保育指針について

保育所保育指針(平成29年告示)は、保育所での保育の基本を示した国の指針です。
この指針や幼稚園教育要領の考え方の中心にあるのは、幼児教育は「環境を通して行う教育」であり、遊びを通して育ちが総合的に進んでいく、という考え方です。もう1つ大事にされているのが、一人一人の発達の特性に応じた関わりです。

なお、保育所保育指針では、1歳以上3歳未満児についても、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの領域で、ねらいと内容が示されています。一方、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」は、主に5歳児後半に見られるようになる姿です。1歳の毎日の関わりでは、「環境」「遊び」「その子に合った関わり」の3つを大事にしたい、と私は思っています。

1歳の育ちを支える3つの考え方

1. 環境を通して育つ

1歳の子は、教えられて覚えるのではなく、身の回りの環境に働きかけて育ちます。
つかまり立ちしやすい家具、引っぱり出せるおもちゃ、安全に歩き回れる空間。家庭では「環境を整えること」が、そのまま関わり方になります。

2. 遊びが、そのまま学び

積み木を倒す、水をすくう、同じ歌を何度もせがむ。繰り返しの遊びが、体の使い方、物の性質、言葉のすべてを育てます。
高価なおもちゃより、「繰り返し触れるもの」がこの時期の教材です。

3. 一人一人のペースで

指針が大事にする「一人一人の発達の特性に応じた」という考え方は、家庭でも同じです。歩くのが早い子、ことばが早い子、手先の遊びが好きな子。その子の「今」を起点に関わることが、結局いちばんの近道です(08の記事)。

家でできること(私の提案です)

  • 言葉を添える:指さしたもの、触ったものの名前を、大人が言葉で返す。「ワンワンだね」「あかいボールだね」。言葉のシャワーは、特別な教材なしでできる関わりです
  • 歌を繰り返す:同じ歌を何度も。わが家では、子どもが歌を口ずさむ様子を見て、繰り返しの力を実感しました。1歳では、大人が歌う時間そのものが、言葉と安心の時間になります
  • 「自分で」を少しだけ待つ:スプーンを持つ、靴をはこうとする。急ぐときは手伝い、時間があるときは待つ。緩急で十分です
  • 安全な探索の場を作る:危ないものを遠ざけた範囲では、できるだけ自由に動けるように。止める回数が減ると、親も子も楽になります
  • すきま時間を使う:共働きで、毎日つきっきりではいられません。絵本1冊、歌1曲。その積み重ねで十分だと思います

「環境を通して」という考え方を、家に置き換えると

1歳の子にとっての環境は、家の中の配置そのものです。手の届く場所にあるもの、自由に歩き回れる範囲、毎日同じ流れで繰り返される生活のリズム。
危ないものを遠ざけた「安全な範囲」を作って、その中ではできるだけ自由にさせる。すると「ダメ」という言葉の出番が減り、探索がそのまま学びになっていきます。関わり方を変えようとする前に、置き場所を変えてみる。そういう工夫もあると思います。

園に通う子も、家庭で過ごす子も

1歳児クラスに通う子は、園で友だちや先生と関わる時間を持っています。家庭で過ごす子は、親や地域の子育て支援の場で関わりの機会を持ちます。
どちらがよい・悪いではありません。大事なのは、その子の発達に合った環境と関わりが、毎日の生活の中にあることです。置かれた環境の中で、その子なりの経験が積み重なっていれば十分だと思います。

環境を整えること、繰り返しに付き合うこと、その子のペースを信じること。その3つが、指針の考え方と家庭の毎日をつなぐものだと、私は思います。

このページは、子育て中の一人の親が、わが子のために調べたことをまとめたものです。先生でも、お医者さんでもありません。
関わり方で迷ったときは、園の先生や、お住まいの市区町村の「こども家庭センター」に相談できます。

出典

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