「50円玉と10円玉、どっちが多い?」――小学1年生で初めて学ぶ「おかね」の単元です。
大人には当たり前ですが、子どもにとっては「数字の大きさ」と「お金の価値」が一致しない不思議な世界。
「10円玉のほうが大きい!(大きさが)」と答える子も少なくありません。
お金の単元は、数の大きさを"価値"で見る練習の入り口。生活に直結する大切な学びです。
つまずきの原因は、3つの感覚を同時に処理する必要があること。
これらは、生活で実物を触る経験を積むことで身につきます。プリント学習だけでは絶対に育ちません。
100円玉1枚を渡して「お菓子を選んでみて」――実物の硬貨を扱う経験が、何よりの教材です。レジで硬貨を出す瞬間、子は「これでこれが買える」と価値を体感します。
「50円を10円玉に両替して」――同じ価値を別の組み合わせで作る練習。100円を50円+50円、50円+10円×5、10円×10――いろんな作り方を試させると、お金の感覚が一気に深まります。
「10、20、30…」と10円玉から数える習慣。先に大きい単位から数える順番が、後々の計算にもつながります。「10円・1円・100円」のように混ざっても、種類ごとに分けて数えると上手に。
お金の感覚は実物でしか育たない。プリントの絵だけだと、抽象的すぎて頭に入りません。100均で買えるおもちゃのお金でもOK、必ず触れる体験を。
お金の感覚が育つのには時間がかかります。2年生・3年生でじっくり身につくもの。1年生のうちは「触る・数える・使う」の体験中心で十分です。
「50円玉1枚と10円玉3枚で80円」と自分で計算できる。
お買い物でおつりの概念を理解しはじめる。
―― ここまで来たら、2年生の「1000までの数」と組み合わせて、お札の世界へ進めます。