「□+3=8。□に入る数は?」――小学3年生で初めて出会う、「□(しかく)を使った式」です。
大人にとっては「あ、5だね」とすぐ分かりますが、3年生にとっては大きな転換点。
なぜなら、これまでの算数は「計算をして答えを出す」だったのに、ここから「分からない数を求める」という逆向きの発想が登場するからです。
□は「まだ分からない数」を表す記号です。
「□に入る数を見つけてね」というのが、この単元の問いかけ。
つまずくポイントは、「逆算」の発想。
「□+3=8」は、「8から3を引けば□が分かる」と気づけるかどうか。
たし算の問題なのにひき算で求める――この"逆向き"が、初めての発想なんです。
ここで大事なのは、図でイメージできること。式だけで考えると混乱しますが、絵に描けば一目瞭然です。
「箱の中にあめがいくつかあって、3つ足したら8になったよ。最初は何個あった?」――現実の場面に置き換えると、子どもは逆算の必要性を自然に感じます。プリントの式より、具体的な物語が理解を加速します。
教科書に出てくるテープ図(横長の四角を分けた図)を、親も一緒に描いてあげる。全体と部分の関係が一目で見えます。「全体が8、部分が3、もう一方の部分が□」――この見方が定着すると、応用問題もスッと解けます。
「□+3=8 だから、□は 8ー3 で求められる」――声に出して解き方を言わせる。「□から始まる式が、計算では逆向きになる」感覚を、リズムで体に入れます。これが中学の方程式の土台です。
□+3=8 を見て、「答えは5でしょ」と即答だけで済ませると、解き方の論理が育ちません。「なぜ5なのか」を絵や式で説明する練習が、5年生・中学につながる思考力を育てます。
「□のかわりにxを使ってみよう」と、中学の文字式を先取りするのは要注意。3年生の脳には早すぎます。□のままで十分、それが算数のリズムを壊さないコツです。
「□ー4=6 だから、□は 6+4 で 10」と、式の形に応じた逆算ができる。
テープ図を自分で描いて考えられる。
―― ここまで来たら、4年生の「△と□を使った式」もスムーズです。