「1cmは10mm」――小学2年生で出会う、初めての"単位の換算"です。
vol27でお伝えした「ながさくらべ」を経て、いよいよ共通のものさしである「cm(センチメートル)」「mm(ミリメートル)」が登場します。
ここでつまずく子の多くは、「cmとmm、何が違うの?」「なぜ10mmが1cm?」というところで止まっています。
cmとmmは、同じ長さを表す"単位"です。
違うのは、細かさ。1cmを10個に分けたうちの1つが1mm。だから「1cm=10mm」なのです。
子どもがつまずくのは、「同じものを違う名前で呼ぶ」感覚に慣れていないから。
「3cmと30mm」が同じ長さだと言われても、頭の中ではまだバラバラに感じます。
これを定規の目盛りで"見える化"してあげるのがポイントです。
「0から1の間に、小さい目もりが何個あるかな?」――子どもに自分で数えさせる。10個あると気づいた瞬間、「だから1cm=10mmなんだ」が腹に落ちます。教科書の図より、本物の定規を触る方が圧倒的に早いです。
「消しゴムは何cm?」「本の厚さは何mm?」――家中のものを子どもに測らせる。「cmで測りにくいものはmmで」――使い分けを体験させると、単位の意味が分かってきます。
「3cmと30mmは、同じ長さの呼び方が違うだけ」――この感覚を、繰り返し言葉で確認。「cmで言う?mmで言う?」とクイズ形式で。同じものに2つの呼び方がある感覚が、3年生の「m」「km」に繋がります。
「1cm=10mm、覚えなさい」だけだと、意味のない呪文になります。3年生の「1m=100cm」、4年生の「1km=1000m」と続く中で、すべて公式暗記では限界が来ます。定規で目もりを数える経験こそが、後々を支えます。
「45mmは何cm何mm?」のような換算問題を、定規を使う前に大量にやらせる。これだとペーパー作業になり、長さの感覚が育ちません。まず実物、計算問題はその後です。
「えんぴつは 14cm くらい?」と感覚で予想できる。
「3cm5mm=35mm」と、自分で換算できる。
―― ここまで来たら、3年生の「mとkm」もスムーズです。