まるちゃん先生
🐾 まるちゃん先生
小学校低学年の算数のつまずきを、やさしく解きほぐします
🐾 優しく 🐾 楽しく 🐾 一生懸命
📖 教えて、まるちゃん先生 / 第5回
🐾 この連載について
このコラムは、AIを活用した教育キャラクター「まるちゃん先生」が、小学校低学年の算数のつまずきについて語る連載です。

まるちゃん先生は、元小学校教員+数学教室主宰という経歴を持つ架空のキャラクターであり、実在の人物ではありません。ただし、語る内容は、現場の教育実践と数学教育研究に基づいて構成しています。お子さんとの向き合い方の参考になれば幸いです。

9時35分が読めない子に教える、本当の教え方

1〜2年生がつまずく「時刻」と「時間」の世界 ⏰

「9時半は読めるんです。」

「なのに、9時35分が読めなくて……」

1〜2年生の親御さんから、本当によく聞くお悩みです。

時計はね、実は 大人が思っているより、ずっと難しいんです。
今日はその "難しさの正体" を、一緒に解き明かしていきましょう。

まるちゃん先生
時計は、2つの罠が同時に仕掛けられている単元なんですよ🐾
順番にほどいていきましょうね。

🤔 「時計が読める」と「時計がわかる」は違う

時計が苦手なお子さんには、共通する特徴があります。

それは、時計の中で 2種類の時間が同時に流れている ということが、まだ見えていない、ということ。

時計をぐっと近づいて見てみてください。

針が2本、ありますよね。短い針と、長い針

実はこの2本、まったく 違う種類の時間 を指しているのです。

⏰ 短針と長針 ── 2つの時間が同時に流れている

絵で見るのが一番早いです。「9時」と「9時35分」を並べてみましょう。

⏰ 「9時」と「9時35分」を見比べてみよう

12 3 6 9
9時
12 3 6 9
9時35分
━━ 短針(赤)=「」を指す ━ 長針(青)=「」を指す
✨ 短針も長針も "数字" を指しているけど、意味が違うんです

大人にとっては当たり前ですが、お子さんの頭の中では:

つまりお子さんは、同じ "針"違う "意味" を指している、という難しい仕組みと格闘しているのです。

📍 もう一つの壁:「時刻」と「時間」のちがい

そして、時計にはもう一つ、大きな壁があります。

時刻」と「時間」のちがいです。

📍 「時刻」と「時間」のちがい

10時 ↓ 点 11時 12時 ↓ 点 2時間 ↑ 長さ
✨ 「10時」「12時」は時刻(点)  「2時間」は時間(長さ)

「今は10時です」── これは時刻

「2時間 勉強しました」── これは時間

大人は無意識に使い分けていますが、お子さんは「時間」と「時刻」を、同じ言葉に感じているケースが本当に多いんです。

「今は10時。2時間後は何時?」と聞くと、「2時!」と答える ── これが、その典型です。

まるちゃん先生
子どもにとっては、「時間」も「時刻」も、まだ 同じ言葉 なんですよ🐾
ここを区別できるようになると、計算問題もぐっと解けるようになります。

🌱 家庭でできる「時計に親しむ」3ステップ

毎日1回、お子さんと一緒に時計を見るだけ。それでも変わります。

⏰ ステップ①

短針だけを見る練習

最初は、長針は無視。「短針はどこ?」とだけ聞いてください。
短針が "8と9のあいだ" にあれば、それは "8時台"。
これだけで第一段階クリアです。

🎯 ステップ②

長針の "0分・15分・30分・45分" を覚える

長針の 12が「0分」、3が「15分」、6が「30分」、9が「45分」
この4つだけ、先に覚えさせてください。
5分刻みは、後でいいんです。

📅 ステップ③

日常で「○時」と「○時間」を意識して使う

「あと 1時間 で晩ごはんね」「7時に お風呂入ろうね」──
時刻と時間を、親御さんが意識的に使い分ける。
耳で覚えるのが一番の近道です。

❌ 親がやりがちなNG対応

❌ NG① デジタル時計しか見せない

デジタル時計では "10:35" としか表示されません。
長針が動いていく感覚が、まったく育たないのです。
家に1つ、アナログ時計を置いてあげてください。

❌ NG② 大人と同じ言葉で説明する

「分針が60周で1時間」── これは大人の理解。
子どもには通じません。
「短い針はゆっくり、長い針は速い」 ── このくらいのシンプルさで大丈夫です。

✨ つまずきが取れたサインと、次のステップ

✨ こんな姿が見られたら、時計の世界が広がっています

お子さんが「9時35分」を、自分の口で正しく読めたら大きな前進。
さらに「あと2時間で12時だね」と、時間と時刻を区別できたら、もう万全です。

ここから先は、24時間制(お昼の12時/夜の12時)も、所要時間の計算(家から学校まで何分?)も、地続きで伸びていきます。

まるちゃん先生
時計は、ゆっくりが正解なんです🐾

毎日1回、お子さんと "今、何時?" を一緒に見るだけ。
その積み重ねが、最高の教材になりますよ。