「8+5」「12-7」が解けない子に教える、本当の教え方
小学1年生がつまずく「10のかたまり」が見えない世界 🤔
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「8+5」を指で数え始める。
「12-7」で、しばらく固まってしまう。
1年生のお子さんを見ていて、こんな場面はありませんか?
これは、お子さんの頭の中で何かが見えていないサインです。
今日はその "見えていないもの" の正体を、一緒に解き明かしていきましょう。
ここを越えられるかどうかで、その後の算数がぐっと楽になるんです。
🤔 なぜ「8+5」は1年生最大の壁なのか
1年生の算数で、最初に親御さんが「あれ?」と思うのが、繰り上がりの足し算です。
- 5 + 3 → スラスラ ✨
- 8 + 2 → これも大丈夫 ✨
- 8 + 5 → ……指が出てくる、止まる 😵
なぜ「8+5」だけ、急に難しくなるのでしょう。
理由は単純で、答えが10を超えるからです。
そしてここに、1年生の算数の隠れたテーマがあります。
👀 つまずきの正体は「10のかたまり」が見えていないこと
私が現場で何度も見てきたのは、こういうお子さんの姿です。
「8、9、10、11、12、13……」と、1から数える指数えで答えを出しているお子さん。
これは間違いではありません。むしろ、努力して答えを出そうとしている素晴らしい姿です。
でも、ここから先に進めない子が出てきます。
なぜか。それは、10を「ひとかたまり」として見る感覚が、まだ育っていないからです。
🔑 鍵は「10をつくるペア」── 補数の感覚
数学の世界では「10の補数」と言いますが、難しく考えなくて大丈夫です。
要は、「いくつといくつで10になるか」のペアのこと。
🔢 「10のペア」を覚えよう
2 と 8 → 10
3 と 7 → 10
4 と 6 → 10
5 と 5 → 10
このペアが反射的に出る子は、繰り上がりも繰り下がりもスムーズに進みます。
逆に、まだペアが出てこない子は、必ずどこかでつまずきます。
🍒 教科書の魔法「さくらんぼ計算」
1年生の教科書には、さくらんぼ計算というやり方が出てきます。
聞いたことのある親御さんも多いと思います。これは魔法ではなく、「10のかたまりを作る考え方」を図で教える方法なのです。
🍒 さくらんぼ計算で「8+5」を解いてみる
これがスムーズにできるためには、結局「8といくつで10?」が即答できることが必要。
つまり、すべての出発点は 10のペア なのです。
🌱 家庭でできる「10のペア」遊び3ステップ
難しい教材は不要です。家でできる、3つの遊びをご紹介します。
「10になる組」を口ずさむ
お子さんと一緒に「1と9で10、2と8で10、3と7で10……」と、まるで歌のように口ずさんでみてください。
歌になると、反射的にペアが出てくるようになります。
指で「10」をつくる練習
両手の指10本を使って、「これとこれで10だね」「あといくつあれば10?」と確認する遊びを。
1年生にとって、指は最強の教具です。
「あといくつで10ゲーム」
親御さんが「7!」と言ったら、お子さんが「3!」と返す。
「6!」「4!」「2!」「8!」とテンポよく繰り返してみてください。
3秒以内に出てくれば合格です。
❌ 親がやりがちなNG対応
1年生にとって、指は思考の道具です。
取り上げると、考えること自体ができなくなります。
答えを覚えるだけでは、ペアの感覚は育ちません。
問題を変えて、いろんな組み合わせを体験させましょう。
✨ つまずきが取れたサインと、次のステップ
お子さんが「8+5」を見て、「8と2で10、あと3で13!」と頭の中で数を分けられたら、もう大丈夫です。
ここから先は、繰り下がり(12-7なら、12を10と2に分けて……)も、2年生以降の位の感覚にも、地続きで伸びていきます。
歌うように、遊ぶように、楽しんで。
それが一番の近道なんですよ。
まるちゃん先生は、元小学校教員+数学教室主宰という経歴を持つ架空のキャラクターであり、実在の人物ではありません。ただし、語る内容は、現場の教育実践と数学教育研究に基づいて構成しています。お子さんとの向き合い方の参考になれば幸いです。
