まるちゃん先生
🐾 まるちゃん先生
小学校低学年の算数のつまずきを、やさしく解きほぐします
🐾 優しく 🐾 楽しく 🐾 一生懸命
📖 教えて、まるちゃん先生 / 第3回
🐾 この連載について
このコラムは、AIを活用した教育キャラクター「まるちゃん先生」が、小学校低学年の算数のつまずきについて語る連載です。

まるちゃん先生は、元小学校教員+数学教室主宰という経歴を持つ架空のキャラクターであり、実在の人物ではありません。ただし、語る内容は、現場の教育実践と数学教育研究に基づいて構成しています。お子さんとの向き合い方の参考になれば幸いです。

「8+5」「12-7」が解けない子に教える、本当の教え方

小学1年生がつまずく「10のかたまり」が見えない世界 🤔

「8+5」を指で数え始める。

「12-7」で、しばらく固まってしまう。

1年生のお子さんを見ていて、こんな場面はありませんか?

これは、お子さんの頭の中で何かが見えていないサインです。
今日はその "見えていないもの" の正体を、一緒に解き明かしていきましょう。

まるちゃん先生
実はこれ、1年生の最初で最大の山なんですよ🐾
ここを越えられるかどうかで、その後の算数がぐっと楽になるんです。

🤔 なぜ「8+5」は1年生最大の壁なのか

1年生の算数で、最初に親御さんが「あれ?」と思うのが、繰り上がりの足し算です。

なぜ「8+5」だけ、急に難しくなるのでしょう。

理由は単純で、答えが10を超えるからです。

そしてここに、1年生の算数の隠れたテーマがあります。

👀 つまずきの正体は「10のかたまり」が見えていないこと

私が現場で何度も見てきたのは、こういうお子さんの姿です。

「8、9、10、11、12、13……」と、1から数える指数えで答えを出しているお子さん。

これは間違いではありません。むしろ、努力して答えを出そうとしている素晴らしい姿です。

でも、ここから先に進めない子が出てきます。

なぜか。それは、10を「ひとかたまり」として見る感覚が、まだ育っていないからです。

まるちゃん先生
「答えにたどり着けるか」と「10のかたまりが見えるか」は、別の力なんです🐾

🔑 鍵は「10をつくるペア」── 補数の感覚

数学の世界では「10の補数」と言いますが、難しく考えなくて大丈夫です。

要は、「いくつといくつで10になるか」のペアのこと。

🔢 「10のペア」を覚えよう

1 と 9 → 10
2 と 8 → 10
3 と 7 → 10
4 と 6 → 10
5 と 5 → 10
✨ このペアが 3秒以内に 出てくれば合格です

このペアが反射的に出る子は、繰り上がりも繰り下がりもスムーズに進みます。

逆に、まだペアが出てこない子は、必ずどこかでつまずきます。

🍒 教科書の魔法「さくらんぼ計算」

1年生の教科書には、さくらんぼ計算というやり方が出てきます。

聞いたことのある親御さんも多いと思います。これは魔法ではなく、「10のかたまりを作る考え方」を図で教える方法なのです。

🍒 さくらんぼ計算で「8+5」を解いてみる

① 8 + 5
↓ 5を「2と3」に分ける
② 8 + 23
↓ まず 8と2 で 10 をつくる
10 + 3
④ = 13
✨ 5を 2と3 に分けるところが、さくらんぼ🍒の "実" の部分です

これがスムーズにできるためには、結局「8といくつで10?」が即答できることが必要。

つまり、すべての出発点は 10のペア なのです。

🌱 家庭でできる「10のペア」遊び3ステップ

難しい教材は不要です。家でできる、3つの遊びをご紹介します。

🎵 ステップ①

「10になる組」を口ずさむ

お子さんと一緒に「1と9で10、2と8で10、3と7で10……」と、まるで歌のように口ずさんでみてください。
歌になると、反射的にペアが出てくるようになります。

✋ ステップ②

指で「10」をつくる練習

両手の指10本を使って、「これとこれで10だね」「あといくつあれば10?」と確認する遊びを。
1年生にとって、指は最強の教具です。

🎲 ステップ③

「あといくつで10ゲーム」

親御さんが「7!」と言ったら、お子さんが「3!」と返す。
「6!」「4!」「2!」「8!」とテンポよく繰り返してみてください。
3秒以内に出てくれば合格です。

❌ 親がやりがちなNG対応

❌ NG①「指じゃなくて頭で考えなさい」と取り上げる

1年生にとって、指は思考の道具です。
取り上げると、考えること自体ができなくなります。

❌ NG② 同じ問題を何度も繰り返させる

答えを覚えるだけでは、ペアの感覚は育ちません。
問題を変えて、いろんな組み合わせを体験させましょう。

✨ つまずきが取れたサインと、次のステップ

✨ こんな言葉が出たら、10のかたまりが見え始めています

お子さんが「8+5」を見て、「8と2で10、あと3で13!」と頭の中で数を分けられたら、もう大丈夫です。

ここから先は、繰り下がり(12-7なら、12を10と2に分けて……)も、2年生以降の位の感覚にも、地続きで伸びていきます。

まるちゃん先生
1年生の算数は、焦らずに10のかたまりを見せていく時期なんです🐾

歌うように、遊ぶように、楽しんで。
それが一番の近道なんですよ。